表皮(ひょうひ)とは? 【その3】
表皮が外部からの刺激を防いだり、肌内部の水分が蒸発しないように潤いを保つ働きがあると言いました。
その中で、天然のクリームという言葉を聞いたことがある人は、いますでしょうか?
お肌には、皮脂があります。
これは、皮脂腺から表面に流れ出ており、汗と混ざり膜状になると皮脂膜ができます。
皮脂膜は、肌内部の水分を保ち、外からのいろんな刺激からお肌を守る役目をしており、天然のクリームと言われています。
佐伯チズ先生が、
皮脂=天然のクリームとテレビで仰っていたので、もしかしたら、聞いたことがある人がいるかもしれませんね。
堅く言うと、皮脂=天然のクリームではなく、皮脂膜=天然のクリームになります。
次に、表皮の入れ替わりです。
これは、「表皮(ひょうひ)とは? 【その2】」で説明したとおり、
基底層で基底細胞となり、有棘層で有棘細胞となり、顆粒層で顆粒細胞となり、最後に角質層で角質細胞と成長を遂げます。
上に押し上げられる過程で、基底細胞が成長や変化していきます。
そして、基底層、有棘層、顆粒層、角質層の中で、それぞれが重要な働きをしています。
有棘層の中では細胞に栄養を与え、顆粒層ではお肌の水分を保つ役割を与えています。
そのため、表皮の入れ替わり(つまり、ターンオーバー)の速度が乱れたりすると、肌トラブルを起こします。
具体的には、
このターンオーバーが速くなると、栄養が不足したり、外部からの刺激を守りにくくなります。
逆に遅まると、
いらない古い角質がたまりにたまり、角質層が厚くなります。
角質層が厚くなり、古い角質がたまってくると、毛穴が目立ったり、キメの荒い肌など荒れた肌になります。